2014年5月12日月曜日

方法についてのつっこみ

ちょっと前節につっこみを。

因果関係についての確固たる結論は、本来は実験を必要とする;
しかし、離婚した・していない家庭にランダムに子どもを割り当てて派遣するようなことは許されない。

そりゃそうだ。

なんですが、実験だって、コントロールしきれない何かなんて、
しょっちゅう生じます。
完全に純系になっている植物にだって個体差はでる。
近交系で飼っているマウスにはもっと個体差があって、むしろ個性というか、
群れには確固たる順位ができる。

マウスがちょっとした感染症にかかったみたい、なんてのは、
データからわかることもあれば、わかんないこともある。
そのデータをとるときのミスないしぶれもある。

計画実験をやればコントロールできないことを減らせるんだけど、無にはできない。
だからこその統計的な検定なんですよー。
「この差が偶然によって生じる確率は1%以下である」ことを、統計手法で確かめるんです。

結局、科学にできることは、より確からしいことに限りなく進んでいくということ。
真理はわからない(しかし真理であろう確率を推定することはできる)。

心理学、まだ科学としては「似非」に近いレベルにあります。玉石混交かもしれん。
これは最近、勉強していて、つくづくおもう。科学を名乗っていい段階とは違うと思う。
けどそれにしたって、だんだん(たぶん)改善されていくんでしょう。
科学にたいする憧れの気持ちはわかる。しかし、科学そのものだって、
真理に到達する試みに過ぎないです。

検定して、結果が有意であったときの考え方は、他の科学でやっていることと
なんら変わるべきでないと思う。
何人かの研究者が、同じような調査で同じような結論に達したのなら、
それは暫定的な真理として扱うべきです。
もっと自信もってくれAmatoさん。

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